内容説明
あなたにも「戦争」について深く考えて欲しい―。人間の生き方と国家の在り方が、戦争という危機に臨んだときに、いかなる問いに直面し、いかなる解決を求めるものであるのか?―湾岸戦争とアルカイダ・テロルをテクストに、深く考察しつつ、戦争についての感受力と思考を失った日本を鋭く批評する。待望の戦争思想書。
目次
「テロルの世紀」の暴力論
グローバリズムの悲劇
戦争・国家・人間
平和主義への墓碑銘
憐むべし平和的大衆
デッド・ライン一月十五日
漂流しはじめた世界政治
湾岸戦争を楽しむ日本人
文明としての「ルールによる支配」
「仕分け」なき和平論議
犬は吠える、されどキャラバンは往く
著者等紹介
西部邁[ニシベススム]
1939年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒。横浜国立大学助教授、東京大学教授を経て、88年3月に辞任。現在月刊誌『発言者』主幹。83年、『経済倫理学序説』で吉野作造賞を、84年、『生まじめな戯れ』でサントリー学芸賞を受賞
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