季節のしっぽ

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季節のしっぽ

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  • サイズ B6判/ページ数 109p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894560758
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

天気がよいので、ある日、花さんと猫のくもは旅に出た。カメラをもって…。フォト・エッセイ最新刊。

目次




感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あ げ こ

11
荒れ果てたまま、埃だらけのまま、汚れたまま、壊れたまま、伸びっぱなしのまま、ごちゃごちゃ、もさもさのまま、動かないまま、可笑しなまま、無言のまま。とにかくそのまま、ただ自分であるのみ、それ以上でもそれ以下でもないものたちばかりあるし、いる。実に不穏で、平穏で、静かで、猥雑で、長閑であるなあ、と思う。もわもわっと、匂ってくる。鼻と皮膚で感じる。暑さも、眠たさも、冷たさも、不安も、楽しさも。気怠いような、物憂いような、寂しいような、うっとうしような、嬉しいような、馴染み深さとともに、もわもわっと、匂ってくる。2018/08/27

Koki Miyachi

10
季節の断片が微かに感じられるモノクロームのスナップ写真。一見脈絡がない、ややメランコリックで投げやりな調子のエッセイ。漠然としたもの悲しい季節感が全体を覆う。表現したかったのは、そんな不確かな気分なのだろう。静かな空間でスローなボサノバを聴きながら読んでみたら、なかなか良かった。2013/11/20

ジュースの素

8
武田泰淳・百合子夫妻の娘の花さんのエッセイと写真。古ぼけた町の一角や何気ない片隅の写真がいい味を出す。短いエッセイはなかなかシュールでエ?と思う物も。 20年前の本ながらもっと古い香りがある。 たまにこんな本を読むと心がリセットされていい。2018/09/23

timeturner

5
これ、エッセイじゃなくて小説だっけ?と思ってしまうほど変な人がたくさん出てくる。そういう巡りあわせなのか、どんな人とでも自然体でつきあえる人だからなのか。猫と廃墟の写真が現実から少しずれた文章によく合っていた。2018/04/24

冬薔薇

0
図書館の百合子さんの本の隣にあったので借りる。モノクロフォトエッセイ。文章は百合子さんゆずり。写真に人間はいない、猫と廃屋、海。2016/09/16

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