内容説明
もし、彼が、鈴木カップリングを開発しなかったら、21世紀の暮らしは、まったく違っていたかもしれない。北海道で生まれて世界を変えた化学反応―それが、北海道初のノーベル賞だ。
目次
グラフ ノーベル賞への道
1 ノーベル賞学者誕生ドキュメント
2 鈴木章物語―北の大地でワインのように育まれた世紀の発見
3 ノーベル賞学者からのメッセージ―受賞記念講演会・鈴木章語録
4 次世代の育成に向けて
5 暮らしを変えた鈴木カップリング―産業部門の成果から化学反応の仕組みまで
6 ノーベル賞の歴史
著者等紹介
鈴木章[スズキアキラ]
2010年ノーベル化学賞受賞者。1930年、胆振管内鵡川村(現むかわ町)生まれ。北海道大理学部を卒業、北大大学院を経て北大工学部助教授。1963年から約2年間、米国パデュー大に博士研究員として留学し、ホウ素研究の第一人者ブラウン教授に師事した。1973年から1994年まで北大工学部教授。ホウ素を用いて有機化合物を合成する化学反応「鈴木カップリング」を開発、医薬品から液晶などデジタル先端技術まで幅広い分野に画期的な進歩をもたらした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おはなし会 芽ぶっく
4
平成24年度北海道指定図書 高校 2012度北海道冬休み推せん図書 高校生2019/08/01
mstr_kk
3
2010年ノーベル化学賞の鈴木さんの本です。小見出しがわかりやすく、内容を追いやすいのがありがたかったです。そして、肝心の研究内容「クロスカップリング」について、最初から噛み砕いて平易に説明してくれていて助かりました。初めてクロスカップリングのイメージがつかめて、その意義も理解できました。2016/04/15
butuzemi3ken
0
この本を読み始めた直後に山中教授のノーベル賞受賞のニュースが飛び込んできた。試行錯誤の繰り返し。鈴木教授も山中教授もほかの自然科学におけるノーベル賞受賞者も同じであろう。2012/10/13