よいクマわるいクマ―見分け方から付き合い方まで

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  • サイズ A5判/ページ数 259p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784894533523
  • NDC分類 489.57
  • Cコード C0045

内容説明

具体的に分かりやすく誰もが出来る、いちばん大切なクマとの約束事とは。

目次

第1章 実際編
第2章 応用編
第3章 アイヌ民族の知恵編
第4章 基礎知識編
第5章 海外編
第6章 資料編

著者等紹介

萱野茂[カヤノシゲル]
1926年、日高管内平取町二風谷生まれ。アイヌの民具、民話の収集と記録に努め、1972年に平取町立「二風谷アイヌ文化資料館」を開館し、それまでに集めた約2000点の民具類の展示を始めた。言語学者・金田一京助のユーカラ研究も手伝い、1975年には「ウエペケレ集大成」で菊池寛賞を受賞。このほか、1989年に吉川英治文化賞、1993年に北海道文化賞などを受賞。平取町議、参議院議員を経て、現在、萱野茂二風谷アイヌ資料館館長

前田菜穂子[マエダナオコ]
1948年、旭川市生まれ。北海道大学理学部卒業後、のぼりべつクマ牧場に飼育係として入社。1976年に雑誌ヒグマを創刊し、3年後にヒグマの会結成、事務局を担当。1984年にヒグマ博物館学芸員、学術課長となる。自然林再生ネットワーク事務局、室蘭工業大学非常勤講師、北海道大学非常勤講師も務める

稗田一俊[ヒエダカズトシ]
1948年、福岡県吉井町生まれ、写真家。1972年、東京水産大学卒業。「遊楽部川の自然を守る会」代表のほか、NPO「地域学習センターゆーらっぷ」の理事、北海道大学非常勤講師も務める。「北海道の淡水魚」(北海道新聞社)、「鮭はダムに殺された」(岩波書店)などの著書のほか、NHKやTBSなどの動植物関係のテレビ製作にもかかわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

booklight

28
ヒグマ研究者による、人とヒグマの共存の実際と提言。実例が多すぎてエンタメになりかかっている。最初このタイトルはなんとかならんかと思ったが、人を襲わない「よいクマ」(キムン・カムイ)と、「人を襲う」わるいクマ(ウェン・カムイ)という、アイヌ語から。ようは、人に近づくと食べ物があると知ったクマがわるいクマ。普通は人と気が付けば離れる。出会ってしまったら動物同士、無視か狩るか狩られるか。狩られそうになったら、逃げない。襲われても腕を口に突っ込んで傷だらけで助かった人もいた。お互い動物としてのお付き合いが大事。2022/10/30

たまきら

22
本州の人間ですが十分ためになります。この本すごい!コロラドの「クマの町」でひと夏過ごしたとき、ここにすむ老人から「クマの事故はゼロ」と聞いてびっくりしましたが、この本を読み、あのじいさんの話の正しさを再確認。多くの実例を紹介しつつ、何が良くて悪いのかが明確に記載されています。クマを知らない人が、クマ生息地域の環境をおびやかす。クマのおうち(森)に入るときは「これからおじゃましますよ~」とノックして、ににっこり。共存への努力に感激。素晴らしい本。アウトドア派必読。2017/02/24

ろく

4
ヒグマの生態と付き合い方を多くの実例を交え詳述している。学術データや新聞等の情報とアイヌの伝承とを散りばめた珍しい構成の本。クマ好き、アイヌ好きとしてはとても楽しく読めた。2020/02/01

ジョニー刑事

3
40P右下の写真を見ているとじわじわ来る。本の内容はまさに実用的。2011/05/17

waon

2
アイヌの知恵を交えつつ、ヒグマ対策と保護管理に焦点をあてた実用特化の本。種の保全の面で、生息地域の分断が遺伝的問題に繋がるということを学んだ。2017/11/07

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