内容説明
2010年2月ギリシャ危機勃発!ついにヨーロッパ発の第2次グローバル恐慌が始まった!ベストセラー『グローバル恐慌』の著者であり、「報道STATION」などのメディアでの辛口分析が大好評!欧州経済の専門家だから書けたユーロと世界の真相。
目次
プロローグ ―2010年、欧州発!第二次グローバル恐慌が始まる!
第1章 静かなる崩壊の足音―EU内で今、起こっていること
第2章 何のため、誰のため?―ユーロを巡る歴史と現実
第3章 なぜ、どうして?―リーマンショック前後にEUで起こったこと
第4章 解体に向かうか、統合欧州―建前統合・本音バラバラ、行きつく先は?
第5章 巨大なドミノが崩れる時―通貨大パニックは欧州から始まる
歴史に学べ!―資料1・駆け足で見る!欧州統合の歩みとその到達点
歴史に学べ!―資料2・駆け足で見る!基軸通貨「ポンド」の歩み
著者等紹介
浜矩子[ハマノリコ]
同志社大学大学院教授。1952年生まれ。一橋大学経済学部卒業。1975年、三菱総合研究所入社。ロンドン駐在員事務所所長、同研究所主席研究員を経て、2002年より現職。専攻はマクロ経済分析、国際経済(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ばしこ♪
3
この本を読む以前も個人的にはEUには不信感を抱いてはいたが、確信に変わった。舵取りの出来ない大船。経済情勢、政治情勢が異なる中、通貨を同じにするというのは暴挙だと思う。だったら、連合じゃなく国として合併すべき!2014/07/15
Maiラピ
3
欧州経済の専門家・浜矩子氏のユーロと世界の真相を書いた欧州経済入門書。 EU加盟国やユーロ圏の国のさまざまな思惑と複雑な歴史背景(ヨーロッパ事情に疎いわたしはスペインのバルセロナとマドリードでは言語が違うことにびっくり)をわかりやすく紹介してあり、ヨーロッパは複雑だな~と改めて知る。基軸通貨がドルからユーロに変わるって言われてた頃もあったけど読後、かなり無理そう。本書はけっこう面白い内容なので新書にしたらもっと評価上がったかも。しかし・・・ユーロもだけど、昨今のドル相場、不安定すぎますね。2010/08/09
nchiba
3
ユーロの抱える問題をコンパクトにまとめた感じの本。ドルとユーロが一緒に不安定化するのはちょっと怖いな。円高メリットを懐疑的に見るニッポン人の姿勢はこれらの通貨の混乱から身を守る正しい姿なのかもしれない。2010/07/31
Humbaba
2
世界経済はそれぞれ接続しあっていまの形を作っている以上,アメリカだけではなくてヨーロッパの情勢を考えることは必要である.ユーロという共通通貨を作ることで,ヨーロッパはその存在感をさらに強めた.しかし,そこには光だけでなく,様々な闇も発生している.2012/03/21
nchiba
2
この本が書かれた頃よりギリシャ危機は深刻になっている。どう転ぶかは予断を許さない。残念なのはこの本のサブタイトルにある「第2次グローバル恐慌から資産を守る方法」がどこにも書かれていないことだな。2011/11/05