内容説明
フロベール、バルザック、ハイネ、ユゴー、デュマ・フィス、ツルゲーネフ、マリ・ダグー、ドラクロワ、ショパン、リスト、ミシュレ、マルクス、バクーニン…2万通に及ぶ全書簡から精選、サンドの生涯と思想を提示。19世紀ヨーロッパの全体像が見える!図版多数。八歳の少女が母に宛てた、最初の短い手紙から、死の九日前に書かれた最後の手紙まで二四九通を収めた。
目次
1 ノアン‐青春時代
1812‐1821
2 結婚生活の幸せと幻滅―1823‐1831
3 パリ‐“ジョルジュ・サンド”の誕生―1832‐1833
4 ヴェネツィアの恋―1834
5 芸術家たちの輪―1834‐1837
6 ショパンとともに―1838‐1847
7 政治の季節―1847‐1850
8 安らぎの地ノアン―1851‐1865
9 友情の季節―1866‐1876
著者等紹介
持田明子[モチダアキコ]
1969年東京大学大学院博士課程中退。九州産業大学名誉教授。専攻はフランス文学
大野一道[オオノカズミチ]
1941年東京都生。1967年東京大学大学院修士課程修了。中央大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すいれん
3
交友関係がものすごい。2117人と手紙のやり取りがある。そのうちの249通。ショパン書簡集と並列して読もうと思ったんだけど、ミツキェビッチ宛の書簡があって興味がそちらに移る。手紙の書き方のお手本にしたい引用、言葉遣い、言い回しが多い相手の写真や略歴もあって興味深い。娘への手紙は手厳しい。手紙の紙とペン、封筒と糊、宛名と切手があれば届くシステムも素晴らしい。文章がするんと入ってくる訳文だった。…ただ、ワタシは書簡集を読むときいつもなんだか申し訳ないような気になる。盗み見してるみたいで(^_^;)2019/02/28