内容説明
ある亡命作家の帰郷…詩と散文が自在に混じりあい織り上げられた、まったく新しい小説。フランスで最も権威ある文学賞「メディシス賞」受賞作。ハイチで生まれ、ケベックで活躍する作家、日本初紹介。
著者等紹介
ラフェリエール,ダニー[ラフェリエール,ダニー][Laferri`ere,Dany]
1953年、ハイチ・ポルトープランス生まれ。小説家。4歳の時に父親の政治亡命に伴い、危険を感じた母親によってプチゴアーヴの祖母の家に送られる。若くしてジャーナリズムの世界に入るも、23歳の時に同僚が独裁政権に殺害されたため、カナダ・モントリオールに亡命。1985年、処女作『ニグロと疲れないでセックスをする方法』で話題を呼ぶ(89年に映画化。邦題『間違いだらけの恋愛講座』)。90年代はマイアミで創作活動。2002年より再びモントリオール在住
小倉和子[オグラカズコ]
1957年生。東京大学大学院博士課程単位取得退学。パリ第10大学文学博士。現在、立教大学異文化コミュニケーション学部教授、日本ケベック学会副会長。現代フランス文学・フランス語圏文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Porco
16
ストーリーというより、場面を描写したスケッチ集のような感じ。散文と詩をまぜた文体に独特。2022/04/12
takao
1
ふむ2023/07/06
順子
1
カリブ海の島、独裁政権、亡命…物理的にも心理的にも遠い国ハイチ。でもダニーさんのおかげでちょっと分かりました。詩と散文を織り交ぜた形式は、読むのに随分と時間がかかったけど。2012/03/03
Mikio Katayama
0
モントリオールに在住するハイチ系ケベックの作家の長編小説。自由詩と散文を交錯させた《歌物語》の形式で、亡命先のNYで一人で死んだ父と彼らの故郷ハイチへの帰郷を語る。2015/01/04
ポルポ・ウィズ・バナナ
0
オスカー・ワオと逆サイドの独裁政権国家に囚われた人々の話。2011/12/27