内容説明
小泉内閣の財務大臣を最後に、惜しまれながら政界を離れた“塩爺”が一人の「凡人」として歩んできた半生を振り返り、政治の今を鋭く斬る。戦後政治の生き証人“塩爺”が語る!
目次
1 証言(通商産業省政務次官時代―一度は涙をのむも、第二次田中内閣で対米交渉や公害問題に取り組んだ;官房副長官時代―命がけで労働交渉とハイジャック事件に向き合う;運輸大臣時代―国鉄再建と第三セクター化、関空着工など腰を据えて難問に向かった;文部大臣時代―教育現場を知ろうと膝詰め談義。「校長先生への手紙」を記した;党税制会長時代―バブルの狂乱を抑えるのは、税か総量規制か)
2 断章(小泉構造改革とは何だったのか)
3 提言(関西空港のこれから;政治改革を訴える;社会保障の充実について;不況対策と金融)
著者等紹介
塩川正十郎[シオカワマサジュウロウ]
1921年(大正10年)、大阪府東大阪市(旧布施市)に生まれる。慶應義塾大学経済学部卒業。1943年に徴兵され、翌44年学徒出陣。46年に復員。55年頃から青年会議所運動に参加し、欧州視察に出向く。64年布施市助役兼三市合併事務局長に就任。1967年の衆議院選で初当選、当選11回。72年総裁選の田中角栄、福田赳夫両氏による「角福戦争」を体験。73年米国の農産物(大豆)輸出規制抗義のために、通商産業政務次官として米・加に出張。76年内閣官房副長官、80年運輸、86年文部、91年自治各大臣、89年内閣官房長官を務める。90年自由民主党税制調査会長、95年党総務会長などの党内要職も歴任。2001年4月~03年9月、小泉純一郎内閣の財務大臣を務めた後、政界を退く。現在、東洋大学総長、(財)関西棋院理事長、自由国民会議代表など多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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