出版社内容情報
政治・経済・文化のシステムはいかに構築・再生産されるのか――社会学の根拠そのものから問う批判理論への充実した導入書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rymuka
1
p.226,119の要約。カビール族の男性には面子を守る義務がある。女性は,そうした面子や象徴経済との関わりが薄い代わりに,経済的真実を言うことができる。------東電の奥様方が地域に何を言ったか,想像できる。~http://rymuka.blog136.fc2.com/blog-entry-22.html2011/11/23
SQT
0
基礎概念を説明した講演集。日本での講演も含まれている。ブルデューがよく受ける誤解についても釈明している。構造主義ではないと。それは自己を規定すると共に、それによって強化されるような生成論だと。オートポイエーシスと近い。それを身体化したものであると捉えているところがオリジナルか。贈与について、無私なものでも、計算尽くのものでもなく、無私と思わせる計算という、暗黙の了解に基づいたものだとしたところが特に面白かった。類推としては、トヨティズムもカトリック的なのかな。久しぶりに楽しく読書できた。2016/10/26