内容説明
本書に収められた諸評論は、“近代世界システムの”ジオポリティクスの転換点において、さまざまな勢力が、世界を舞台にどのような行動をとっており、その背後にある論理が何であり、またその動機が何であるかについて、説得力のある説明を与えようと試みたものである。そしてそれらは、長期的な歴史において、直近の状況を理解しようとする試みである。
目次
二十一世紀―これからの六カ月(2002.1.1)
二十一世紀―これからの五年間(2002.1.15)
ポルト・アレグレ、二〇〇二年(2002.2.1)
ダヴォス対ポルト・アレグレ第二戦(2002.2.15)
なぜNATOなのか?(2002.3.1)
イスラエル/パレスチナ―和平は可能なのか?(2002.3.15)
イラク―いかに大国は自滅するか(2002.4.1)
反抗―超大国なにするものぞ(2002.4.15)
フランス大地震?(2002.5.1)
イスラエル/パレスチナ―事態の険悪化(2002.5.15)〔ほか〕
著者等紹介
ウォーラーステイン,イマニュエル[ウォーラーステイン,イマニュエル][Wallerstein,Immanuel]
1930年。ビンガムトン大学フェルナン・ブローデル経済・史的システム・文明研究センター所長。1994‐98年、国際社会学会会長。1993‐95年には社会科学改革グルベンキアン委員会を主宰、そこで交わされた討論リポートを『社会科学をひらく』(邦訳1996年、藤原書店)としてまとめた。世界システムの理論構築の草分けとして知られ、『近代世界システム』全3巻(邦訳、岩波書店・名古屋大学出版会)の著作は著名
山下範久[ヤマシタノリヒサ]
1971年大阪府生。ビンガムトン大学社会学部大学院にてウォーラーステインに師事、東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。現在、北海道大学大学院文学研究科助教授。専攻・世界システム論
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