神に近い人、派虫類に近い人―古態心理学(パレオサイコロジー)で読み解く人間の心

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784893614056
  • NDC分類 493.71
  • Cコード C0047

内容説明

人間の脳で特徴的なのは非常に発達した大脳皮質であるが、その下には「ほ乳類の脳」である辺縁系と、「爬虫類の脳」である視床下部が眠っている。人間らしい愛と誠実さを備えた神様のような人がいる一方で、理解に苦しむ残虐行為や犯罪をおこなう人がいるのは、この脳の仕組みに関係している。本書では、動物の系統発生的な「進化」と「退行」という考えを基礎とする「古態心理学」の立場から、ウソつき、正直者、泥棒、強盗、浮気者、優しい人、冷たい人、支配者、暴力夫、殺人犯、児童虐待、いじめ、引きこもり、登校拒否など、さまざまな人間の心理やその行動を分析する。

目次

序 人間の不可思議な行為を脳から読み解く
第1章 ウソをつく人、つかない人
第2章 強欲な人、欲のない人
第3章 暴力をふるう人、ふるわない人
第4章 殺す人、殺さない人
第5章 愛せる人、愛せない人
第6章 宗教を信じる人、信じない人

著者等紹介

小田晋[オダススム]
1933年大阪府生まれ。岡山大学医学部卒、東京医科歯科大学大学院修了後、筑波大学社会医学系教授に。専攻は社会精神医学および犯罪学。医学博士。現在は帝塚山学院大学教授、筑波大学名誉教授、国際医療福祉大学客員教授、社会経済生産性本部メンタルヘルス研究所長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

reur

3
近年の犯罪や家族意識等をこういう観点から見ると教育勅語が徳育を情操し家庭内の正常な上下関係が動物の本能と人間的な情の部分の成熟に反映されていた戦前の教育の良い部分も現代日本では破壊されている事に気付かされる。小学校時代までの環境がその後の人格を決定してしまう理由として非常に納得のいく興味深い話だと思う。一方で、洗脳教育を行っている近隣諸国が正常な対応を望めない理由も解る気がしてしまうので、外国人犯罪の背景も考えさせられてしまう。2012/01/21

ふくちゃん

2
三階層の人間階層が弱くなると爬虫類階層が強くなるとの解説が分かったような分からないような。もちろん専門用語によるともっと分からないのだろうけど。異常行動は人間階層が原因のこともあるようで、ありきたりになるが、それぞれの階層の正しい脳の使われ方をすればよいのだろう。でもいちいち気にしながらというのでは暮らしていけない。人間階層が支配的な脳の働きのコンディションが継続するコツのようなものがあれば教えて欲しい。…自分で考えないといけませんね。2024/03/13

げんまん

1
視床下部から大脳皮質で構成されている脳の主にどの部分が作用してるかで、行動の指針が決まるという事がわかり易く記されている。2018/10/16

じんち

1
古態心理学というのは初めて聞いたけど十分読み物として面白かった。超自我のこととか、よくわからなかったけど。2011/06/22

らむだ

0
要再読。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/617107
  • ご注意事項