ブランドなんか、いらない―搾取で巨大化する大企業の非情

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  • サイズ A5判/ページ数 437p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784893613257
  • NDC分類 335
  • Cコード C0036

内容説明

英「タイムズ」紙が「いま35歳以下でもっとも世界で影響力のある人物」と評する若きジャーナリストが、いまや世界的となった反ブランド運動の背景と実態を解説する。

目次

第1部 ノー・スペース―奪われた公共空間(新しいブランド世界―ブランドの誕生、死、そして復活;ブランドの拡大戦略―ロゴはいかにして中央舞台に立ったか ほか)
第2部 ノー・チョイス―奪われた選択肢(増殖するスーパーブランド―新・フランチャイズ爆弾;合併とシナジー―エリートたちのユートピア ほか)
第3部 ノー・ジョブ―奪われた仕事(見捨てられた工場―製造なんて、くだらない;先進国の労働者いじめ―タダ働きから「フリーエージェント」まで ほか)
第4部 ノー・ロゴ―そして反撃は始まった(カルチャー・ジャム―攻撃された広告看板;リクレイム・ザ・ストリート―自由空間を取り戻そう ほか)

著者等紹介

クライン,ナオミ[クライン,ナオミ][Klein,Naomi]
1970年生まれ。「トロント・スター」紙に5年間、週1回のコラムを共同執筆。フリーで「サタデー・ナイト」誌の編集を担当するかたわら、「エルム・ストリート」「グローブ・アンド・メール」「トロント・ライフ」「ビレッジ・ボイス」など、さまざまな新聞・雑誌で記事を執筆している。カナダのトロント在住

松島聖子[マツシマセイコ]
1965年生まれ。88年明治大学文学部文学科卒。編集者。翻訳者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

秋浜立

3
刺激的な本だった。第1部の大企業のブランドパ戦略の説明が特に印象的だった。ここにははアンチ資本主義の人も、資本主義の中で成功したい奴も使える情報がある。第3部も読んでおくべき。どういうふうに世界経済はなりったているのか。第1部の魅力(衰えない力)に対して、第4部で描かれる反対運動の魅力は正直、薄い。「搾取してない企業があるの?」という最後に出てくる子供の質問は本質的。結局、問題は資本主義だ。2010/03/22

ヒナコ

2
2000年に書かれた多国籍企業についての分析なので、カウンターカルチャーを扱った第4章はかなり時代遅れであるという印象は否めなかった。しかし、分析そのものは現在進行形のものばかりで、多国籍企業が外注を通じて生産を省略し、労働力を使い捨てにし、それを合法化するために政府に圧力をかける経路が具体的に取材されている。 現在でも日本に乱立するショッピングモールが、どのような意味でブランドによって私有地化された空間—デモも座り込みも集会も存在できない空間—であるのか本書を読めば把握できるようになるだろう。2018/02/06

yooou

0
☆☆☆★★2009/01/19

ぐぐ

0
現在ではフェアトレードなど、発展途上国でのコスト面についての 配慮もされていることもあるが、巨大企業の発展途上国への搾取や、 それをうけての海外での大規模なデモなど、他にもいろいろためになることが書かれている。 日本で流れているニュースがすべて、みたいな感じで生活しているのが恥ずかしくなってきた。 日本が情報鎖国なのは本当なのだな、とつくづく思った。 日本国に与えられた情報だけでなく、このような海外の著書を自ら積極的に読んでいく必要性はある。

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