内容説明
それは“意味と価値”への問いである。人間発達の始原である保育・幼児教育の場で生成する事象を、古今の英哲とともに精緻に読み解く。キーワードは表現行為、パトスとロゴス、身体、想像そして空間と時間である。
目次
第1部 発達をみる「視点」(人間発達の「姿」を捉える;自律性の発達:ピアジェの発達心理学;ヴィゴツキーの発達理論と遊び論;遊びの生成、パトスとロゴスの二つの働き;表現行為としての遊び:メルロ=ポンティの「生成の現象学」から)
第2部 保育・幼児教育の「場」から発達を考える(遊び:モノ、行為、空間の相互連関性;聞くこと、応答すること:絵本読み聞かせの世界;描くこと、表現すること)
著者等紹介
佐藤公治[サトウキミハル]
出身、北海道。北海道大学大学院教育学研究科博士課程(退学)・博士(教育学)。北海道教育大学教育学部(岩見沢分校)の専任講師、助教授を経て、1989年より北海道大学教育学部助教授。1999年ワシントン大学(セントルス)客員研究員。2001年より北海道大学大学院教育学研究科教授。専門領域、発達心理学、教育心理学。所属学会、日本心理学会、日本教育心理学会、日本発達心理学会、日本認知科学会、子ども環境学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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