内容説明
これは、滋賀県信楽に生き、ひたすら陶芸の道を歩みつづける神山清子と、31歳の若さで白血病に倒れた同じ陶芸の道をこころざした息子賢一の、母と子のいのちの記録である。今すべての人に贈る涙と愛の物語。胸を打つ母と子の情愛。
目次
銀色の妖精
あげ雲雀
子どもたちの泥遊び
レンゲ畑の中で
寸越窯
大邱・天山里窯への旅
大壷と、天目茶碗
生命の贈り物
瑞香からの手紙
プラモデルのオートバイ
賢一の骨髄移植
生命の鼓動
ムスカリの花が咲くころに
春をつれてくる雪
ハッピーバースデイ トゥ ユー
母さん、子守歌うたって
著者等紹介
那須田稔[ナスダミノル]
1931年静岡県浜松市に生まれる。幼少年期を満州(中国東北部)ハルピンで過ごす。東洋大学文学部国文科を経て、愛知大学中国文学科中退。「ぼくらの出航」(講談社)で、講談社児童文学新人賞。「シラカバと少女」(実業の日本社)で日本児童文学者協会賞、サンケイ児童出版文化賞、「おとぎばなしシリーズ」(盛光社)で毎日出版文化賞を受賞
岸川悦子[キシカワエツコ]
1934年静岡県浜松市に生まれる。跡見学園短期大学生活芸術科卒
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