著者等紹介
蜂飼耳[ハチカイミミ]
詩人・作家。1974年、神奈川県生まれ。詩集『いまにもうるおっていく陣地』(紫陽社)で第5回中原中也賞、詩集『食うものは食われる夜』(思潮社)で第56回芸術選奨文部科学大臣新人賞、絵本『うきわねこ』(絵・牧野千穂/ブロンズ新社)で第59回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞受賞
牧野千穂[マキノチホ]
画家。1965年、福岡県生まれ。ステーショナリーメーカーの商品企画デザイナーを経て画家となる。パステル画による独特の深みのある画力で書籍の装画や挿絵を数多く手がける。『魔法使いの弟子たち』(作・井上夢人)ほかで第40回講談社出版文化賞さしえ賞受賞。絵本『うきわねこ』(文・蜂飼耳/ブロンズ新社)で第59回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ🍀
210
今年もまた長い冬の始まり、クリスマスがやってくる。ふわふわと舞いしんしんと積もる。目が覚めるとホワイトツリーの森に変わっている。初めて見る結晶が木々を飾っている。この先は誰も行ったことのない、そんな日にだけ現れる世界。ねえ雪ぐもさんはなんでこんなにきれいなの。空を見上げると吸い込まれていくような景色が見えるよ。手のひらに触れる雪はつめたいのにあたたかいよ。これあげる。明かりに照らされて闇夜は青白く輝いている。ずっと振り続いていたはずなのに、窓の外には誰もいないはずの足あとが残っていた。そしてまた雪が降る。2022/12/18
匠
169
真夏の今読むと季節はずれだけど、雪がひんやり涼しげに感じられて良かった(笑)とにかくまず、牧野千穂さんの描くウサギが可愛い!ふわふわした細くやわらかな毛並み、黒目がちな瞳、熱を出して寝込んでいる妹ウサギと窓辺で並ぶ後姿がたまらなく好きだ。そしてその妹のために、ある大切なものと引き換えに願いをかなえようとする兄妹愛。”おとうさんはもう帰ってこない”って言葉にドキリとするが、子どもの頃のこういう純粋な心ってホントに美しくて憎めず、ホロッとくる。そしてウサギ好きな方にはぜひ読んでいただきたい絵本だ。2014/07/29
紫 綺
122
大好きな「うきわねこ」制作者コンビ第二弾。やっぱりいい~!!とっても優しくて温かい絵が、雪を温かく魅せてくれる。特にふわふわころりの笑った表情は必見!!超オススメ絵本♪2013/11/23
❁かな❁
115
お気に入りさんの感想を拝見して読んでみる事にしました!この季節にぴったりなお話でした♪絵がとても素敵で、うさぎさんのお兄ちゃんや、ふわふわころりなど、柔らかな絵のタッチがとてもふわふわしていて可愛いです☆妹思いの優しいお兄ちゃんのお話で、とっても温かいです(*^_^*)雪が降ってすごく寒そうなのに、心が温かくなり癒されました♡絵のふわふわしているところも本当にいいですね〜♪同じコンビで『うきわねこ』も出版されていて、そちらも人気なので夏になったら、そちらも読みたいなと思っています☆素敵なお話でした♪2013/12/27
紫 綺
108
再読。ゆきがふる。ゆきがふる。ふうおにいちゃん、てんちゃんが元気になってよかったね♪2013/12/01