著者等紹介
中井貴惠[ナカイキエ]
1957年、東京都生まれ。女優、エッセイスト。ボランティアグループ「大人と子供のための読みきかせの会」の代表をつとめる。仕掛けたっぷりの大型絵本と生の音楽をつけた独特の読みきかせは、年齢をこえて多くの人たちを魅了し、幼稚園、小学校や小児病棟などで行われる公演は、年間100回にもおよぶ。2006年には、中井貴惠の朗読と音楽だけによる「音語り」シリーズをスタートさせた
いせひでこ[イセヒデコ]
1949年、北海道札幌生まれ。13歳まで北海道で育つ。東京芸術大学卒業。デビュー作『マキちゃんのえにっき』(講談社)で野間児童文芸新人賞。『ルリユールおじさん』(理論社)は講談社出版文化賞絵本賞を受賞し、フランスをはじめ多くの国で翻訳出版されている。絵本原画展も各地で開催され、2007年にパリで開かれた作品展「絆」は大きな反響をよんだ。ヴィンセント・ヴァン・ゴッホと宮沢賢治の絵本化をライフワークとしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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イスタ
78
いま読んでいるバレエ漫画で、くるみ割り人形の演目が出てくるけど、この話を知らなかったので。ドイツの古い街のクリスマスの日の話。違う世界に入り込む系の話は好きだな。そして奥が深い。絵がとても綺麗。ドイツのクリスマスマーケットに行った時に、やたらとこのお人形が売ってたな~と思ってたら、そういう事なんですね。知るのが遅かった~。ホントにクルミが割れるなら欲しいな。クルミを割る機会なんてあるかな。2021/01/11
yomineko@猫と共に生きる
62
チャイコフスキー3大バレエの有名なお話。原作はドイツ。いせひでこさんの絵が大変美しい。じっくり読むと辛い場面が多い作品だが、最後は、、、、2023/12/06
クリママ
41
妖精や各国の踊りの華やかなバレエの裏に、こんな悲惨な物語があるなんて知らなかった。ただれが酷いって王様の一族だ。ネズミのマウゼリングス夫人の気持ちもわかる。でも、やはり、いせひでこさんの絵は素敵だ。2019/06/08
なっく
39
チャイコフスキーのバレエ音楽で有名な本作であるが、原作はドイツの鬼才ETAホフマン。彼は、音楽から文学まで素晴らしい才能を持つが、ロリコン・女好きという怪しい奴。彼の多才さと屈折ぶりを逢坂剛の「鏡影劇場」で知り、図書館の絵本コーナーで借りてきた。チャイコフスキーの方はお菓子のお城に行ってからが中心だが、原作はその前の人形とねずみの物語であり、さらにねずみがお姫様にかけた呪いを解く若者の話が入れ子になっており、かなり複雑。不気味でグロテスクなシーンもあり、これを絵本として子どもに読み聞かせて分かるのかな?2021/04/25
♪みどりpiyopiyo♪
32
クリスマスの夜、マリーはたくさんのプレゼントのなかから頭でっかちなくるみわり人形を見つけました。■ホフマンの原作を簡素にして、チャイコフスキー作曲のバレエの脚本を併せた様な絵本です。女の子の名前はクララじゃなくてマリー。バレエ版には無い、ドロッセルマイヤーおじさんが聞かせてくれるメールヘンも入ってます。複数人のドロッセルマイヤーも出てくるよ。■いせひでこさんの絵がいいなー♪『ルリユールおじさん』をかいた人。■やっぱり絵本のボリュームだと諸々不可解な感じになっちゃいますね。原作も読もう♪(2008年)(→続2016/12/23