目次
第１部 プロローグ（７３１部隊をどう捉えるか；京大病理学教室史における７３１部隊の背景）
第２部 ７３１部隊の所業（旧日本軍７３１部隊における私の体験；旧日本軍第７３１部隊「凍傷実験室」および、凍傷実験について ほか）
第３部 ７３１部隊員の顛末（細菌戦部隊の史料と一将校の顛末；戦争・罪・贖罪―吉村寿人の場合 ほか）
第４部 エピローグ（「７３１部隊」―その「隠蔽」がもたらしているもの）
感想・レビュー
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BLACK無糖好き
12
医学界・医療界の戦争責任を自らの問題として明らかにし、日本の医学医療に携わるものの良心を発揮しようと、史実研究に取り組んでいる「15年戦争と日本の医学医療研究会」が、これまで発行してきた会誌を元に編集した研究論文集。元731部隊幹部らは戦後に罪を問われず、同部隊での研究も踏み台に立身出世していた。人体実験の研究を堂々と学会誌に掲載し、同部隊での業績を学位申請論文として提出する等、「戦争と医の倫理」について深く問いかけている。重いテーマです。 2016/10/16
