内容説明
本書は、近畿地区に在住する社会福祉・教育関係者、研究者、大学院生らが中心となっているベトナム社会福祉研究会が、ベトナム現地での資料収集やヒアリング調査研究をもとに、2年あまりの研究活動をまとめたものである。本書の目的は、アジアに位置する発展途上国ベトナムの障害者問題を中心に、教育・福祉施策の展開過程において、法・制度の検討、施策の地域での具体的展開および地域生活の実態について、行政資料・関連文献の収集と検討および現地行政機関・団体、障害者当事者組織に対するヒアリング調査、障害者と家族の生活実態調査を通じて明らかにすることである。
目次
ベトナム社会の変貌と教育・福祉
第1部 胎動する教育と福祉(教育・福祉の法的整備状況;学校・福祉施設の実情 ほか)
第2部 家族と生活・福祉(ベトナムにおける家族の特徴と福祉;障害者の卒業後の進路と生活実態に関する調査 ほか)
第3部 枯葉剤・ダイオキシン問題(ベトナムにおける枯葉剤問題と社会的支援活動;ダイオキシンによる人体への被害―文献的考察とベトナム中部・南部現地調査報告 ほか)
第4部 障害児教育教員養成制度と課題(日本の支援による初めてのベトナム障害児教育教員養成―ホーチミン市師範大学障害児教育学科第1回卒業式を終えて;学生たちとともに歩んで ほか)
著者等紹介
黒田学[クロダマナブ]
1963年生まれ。滋賀大学教育学部助教授
向井啓二[ムカイケイジ]
1954年生まれ。種智院大学仏教学部専任講師
津止正敏[ツドメマサトシ]
1953年生まれ。立命館大学産業社会学部教授
藤本文朗[フジモトブンロウ]
1935年生まれ。大阪健康福祉短期大学教授、滋賀大学名誉教授
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