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内容説明
自閉症というハンデを背負って、世の中の無理解と強制に引き裂かれながらも、社会と他人、そして自分を受け入れ、ゆるすまで…自閉症である本人自身がつづる、青年期のこころの記録。
目次
1 高校生時代(高校入学;不登校)
2 通信高校生時代とその後(転校;極小)
3 専門学校生時代(再出発;破綻;夢のあとで)
4 新しい始まり(音楽活動;扉を探し求めて)
著者等紹介
森口奈緒美[モリグチナオミ]
1963年福岡市生まれ。父の勤務の関係で日本各地を転居した後、埼玉県越谷市に在住。作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
10
著者の苦悩が痛いほど伝わってきます。でも、本人の心とは裏腹に、自分ではどうしようもない行動を起こしてしまうのも自分なのでしょうね。発達障害の子どもたちと関わりながら、自分も平行線で仕切られている人間だと痛感しました。2018/03/28
ちー
0
読了。2014/09/10
yos
0
高校生時代や専門学校生時代の不適応といじめ。森口さんは他人と関わることを決してあきらめない。それは、森口さんの強さであると同時に、脆さでもある。読み続けるのが辛いほど、どこへ行っても理解も共感も得られなかった苦しさが重くのしかかってきた。しかし、徐々にではあるが時代は変わってきている。森口さんも、ひどい回り道を経てようやく自分の道を見いだした。もしも森口さんが適切な支援を受けることができていれば、もっと早くに豊かな才能を開花させていたはずだ。後に続く者が、もっと平坦な道を歩めるよう祈りたい。2009/04/07