内容説明
自分が何者か、誰も教えてくれなかった。東大生たちは、ゼミで出会った障害者のリアルを通して、自分自身の中に何を見ているのだろうか。自分自身の未来に何を感じているのだろうか。
目次
1章 依存と自立(薬物依存症;ギャンブル依存症;摂食障害;他者;自分;罪を背負って)
2章 笑いながら生きるということ(ALS;若年性アルツハイマー型認知症;高次脳機能障害;何者か;恵まれすぎ;追憶の彼方から)
3章 鼎談 その後のリアル
著者等紹介
野澤和弘[ノザワカズヒロ]
1959年、静岡県熱海市生まれ。1983年、早稲田大学法学部卒業。毎日新聞社入社。2007年から夕刊編集部長。2009年から毎日新聞論説委員。2014年、東京大学全学自由研究ゼミナール「障害者のリアルに迫る」担当非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hnzwd
17
東大生の感想が少し減っているのか、、本になるということを意識されるようになってしまったのか、生々しさは少し薄れた感じがしました。それでも自分の考えや混乱を正確に捉え、言葉にしようという意思が感じとれる文章ばかりで、こちらも色々と考えさせられます。"他のもので埋めるのではなく、埋められないということを受け入れる"とか、"障害を受け入れる気持ちと、自分の子供に障害が無いことを願う気持ちの両方があることこそ自然なこと"とか。2024/02/21
うぉ
16
似たようなテーマの本を立て続けに読み感覚が麻痺しているせいか、効果が薄いと感じた。講演者を前にしたら違う感想を抱くだろうから、やはり僕の想像力のなさが原因だろう。しかしそれでも東大生の語りの部分から得るものはあまりなかった。2019/08/25
梨里
1
「障害者のリアル×東大生のリアル」に続けて。本の構成的には前作の方が好きでした。ゲストの方のお話やそれに対するコメントペーパーよりも、東大生一人一人の重めの考察の方が興味深かったです。私が感じていたモヤモヤなどを必死に等身大で言語化してくれているようで。なので、図書館から借りてたのですが、手元に置いておくために購入しました。「恵まれすぎコンプレックス」が一番響きました。2019/11/17
ohwada
0
池内さんの詩的でリズムのある文章が心に残る。2020/05/07
あくせるがつきー
0
講師の話(講演内容)に重きを置いた内容。岡部宏生氏の文章にひどく心を打たれた。2020/04/13