内容説明
高機能自閉症、アスペルガー症候群など、発達障害という特性を持つ8人(20代から50代)の人生が凝縮。それぞれ、七転び八起き、必死で「生」と向きあって生き抜いてきたメンバーです。
目次
1章 発達障害と出会った!(なぜ生きづらいのか、診断を受けたらわかるのでは;一生懸命やっているのに、なぜできないの?;ディスレクシアを、知る前と知ったあと ほか)
2章 生きる上でのさまざまな困難(学校でも、職場でも、いじめられたけど…;誰からも教えてもらえず、さまよいつづけてきた私;読み書きがうまくできない困難さが、学校では ほか)
3章 私たちのサバイバル(幸せになること、人生を楽しむことを、あきらめないで;苦手な対人関係や感覚過敏―私流の乗り越え方;自分を支える工夫と、支援を活用する工夫 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぱんにゃー
46
【本人はタフです】 『私たちのサバイバル』(3章のタイトルです)。 サバイバル! 競争でも戦争でもないよ。ジャングル探検のようなものかなぁ♪ うちは、本人が隊長で家族が救護班みたいな感じでやってます(^ω^)2014/11/17
ヒラP@ehon.gohon
13
障害者当人に直接語られた本です。障害を持った人たちがいかに苦難の中を歩いているか、実感します。ただ一方で、コミュニケーションそのものが難しい、重度の障害者の存在を忘れてはいけないとも感じます。施設で働くものとして、ちょっと複雑。2019/11/12
310__
3
当事者目線の本というのは珍しかったので購入。専門書のような説明文でなく本人達の体験を綴ってあるのが良かった。発達障害には個人差があるので、実際の出来事を載せるこういう本がもっと増えれば良いのにな。 まんま自分にも経験がある事もいくつか載っていて、文章を読んで思わず当時の悔しさや悲しさを思い出しました。2013/02/27
たか
2
発達障害当事者の困り感がよく分かります。決して怠けているわけでも、甘えているわけでもありません。努力に努力を重ねて、それでも失敗経験ばかりをしてしまう。こうした部分をもっと多くの人に知ってほしいです。そして、発達障害ではなく個性の1つだと胸を張って言えるような社会になってほしいです。2017/03/21
りん。
2
当事者の言葉でかかれている一冊。はっきりとは目に見えない障害だからこその辛さってどれくらいのものなのだろう。家族を味方だと思えない生活ってどれほど辛いのだろう。レポートのために読んだ本だけれど、社会福祉とは関係のない人に読んでほしいと思った。2011/01/15