内容説明
家永教科書裁判への30年のかかわりのなかで、一貫して、教育内容に対する権力の介入が日本の教育荒廃の病根であることを訴え、子どもの真理への接近と発達の保障を教育への権利として追究してきた著者の、教育の自由を希求する綿密な論考を集成して、最高裁最終判決を前に緊急出版する。
目次
1 教育への権利を考える(教育への権利意識を問う;真理はこれだと権力者がいうことはできない ほか)
2 折々の教科書問題考(「遊ばせ歌」と教育科;イギリスの学校教科書事情 ほか)
3 家永教科書裁判と日本の公教育(高津判決の教育観と私たちの教育実践・研究;最高裁判決と日本の公教育 ほか)