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日本原発小説集

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784891768522
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

内容説明

推進/反対の立場を超えて集成された、日本初の原発文学アンソロジー。現在では入手困難な傑作五篇を収録。

著者等紹介

井上光晴[イノウエミツハル]
1926年、福岡県に生まれ、1992年、東京都に没す。作家。1950年、共産党の分派闘争を描いた「書かれざる一章」を『新日本文学』に発表、以後も、作品で現代社会を根底から問い続けた

清水義範[シミズヨシノリ]
1947年、愛知県に生まれる。作家。短篇集『蕎麦ときしめん』(1986)をはじめパスティーシュの名手として知られる

豊田有恒[トヨタアリツネ]
1938年、群馬県に生まれる。作家。1962年、短篇「火星で最後の…」でデビュー

野坂昭如[ノサカアキユキ]
1930年、神奈川県に生まれる。作家、評論家、歌手、政治家として幅広く活躍する

平石貴樹[ヒライシタカキ]
1948年、北海道に生まれる。作家、アメリカ文学者、東京大学文学部教授。1983年、「虹のカマクーラ」で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハチアカデミー

11
このような形で編まれなければ読めない作品が収録され、それぞれに質が高い。特に、原発廃止後の暗い未来を描く豊田有恒「隣の風車」、原発労働者の外国人の怒りを描く平石貴樹「虹のカマクーラ」の二作品は、ここで取り上げられなければ… 「あなたがたの虚無に」という黒人ボブの言葉は、文学に鋭く突き刺さる。野坂のアンチモラルな「乱離骨灰鬼胎草」、複雑なミステリ調の井上光晴「西海原子力発電所」もいま読むべき作品。とはいえ、原発小説と言える作品がこれだけなのかと考えると物足りなさが残る。それは読者が補わなければならない。2013/10/06

KAZY

2
「放射能がいっぱい」清水義範1994年、「隣の風車」豊田有恒1985年、「乱離骨灰鬼胎草」野坂昭如1984年、「虹のカマクーラ」平石貴樹1984年、「西海原子力発電所」井上光晴1986年。2011年9月柿谷浩一編。3.11前の小説を3.11後に編むのは後出しジャンケンのような気も。隣の風車に説得力を感じてしまう。2015/03/15

がんぞ

2
図書館でふと目について借りてきた。小出版社がフクシマを機に文壇は原発をどう扱ってきたかをテーマのアンソロジーを編んだのだがSF作家以外は文系で、漠然の懸念を予見にまで高める理系教養に乏しかったのでリアリティー無い。読んでいてつまらなければ出来るだけ速読するようにしているが、4割を占める井上光晴作品は読むのがしんどかった。被爆者でも現地に三日後に入って惨状を目撃したのでもいいじゃないか、そんなことまで差別するのか。放射線・放射能は目に見えなくて恐怖をつのらせるが、原発の作り出す電気は目に見えなくて恩恵が絶大2012/02/03

ともぞう@

2
なんかよくわからん作品集.(小説の内容がわからんのではなくて,何を意図して小説を集めて,あとがきを入れて,出版したのか).ヒドイのはあとがき.収録されている作品読んでないでしょう?まぁ,世の中色々あるよね,ということを学ぶことが出来る本.2011/12/01

さかな

1
★☆☆☆☆2020/10/28

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