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内容説明
本書は、文学を超えて美学・芸術論の領域へと踏み出した、著者のあらたな展開を示す刺激的な著作である。
目次
第1章 フィクションとディクション
第2章 虚構の行為
第3章 虚構的物語言説、事実的物語言説
第4章 文体と意味作用
著者等紹介
ジュネット,ジェラール[ジュネット,ジェラール][Genette,G´erard]
1930年、パリに生まれる。エコール・ノルマル出身。パリの国立社会科学高等研究院にて長く詩学を講じた。現在、ニューヨーク大学客員教授。ツヴェタン・トドロフらと詩学の専門誌『ポエティック』を創刊し、編集委員をつとめる。文学にかかわる広い分野(文彩研究、詩的言語の歴史的研究、物語論、テクスト論、一般美学など)において、独自の理論構築をおこなう
和泉涼一[イズミリョウイチ]
1954年、東京に生まれる。東京教育大学卒業後、筑波大学大学院博士課程修了。現在、茨城キリスト教大学教授。専攻、フランス文学
尾河直哉[オガワナオヤ]
1958年、東京に生まれる。和光大学卒業後、カーン大学D・E・A修了、早稲田大学大学院博士課程満期退学。現在、早稲田大学他講師
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感想・レビュー
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flat
3
言葉の持つ意味とその影響力についてが繰り返し述べられているのが印象に残った。詩を書く様な人だと得るものも多いのかもしれない。2016/04/05
ami
2
最後の章「文体と意味作用」が激熱2017/09/25
ayaka
2
文学を芸術として定義する。それはミメーシスとポイエーシスというアリストテレスのジャンル論を脱構築すること、ナポレオンの裁判調書を文学と読んだスタンダールの読み方を傍らに、おくこと。本質と形式はいったんは分割してとらえるべきだが、外示と文体は反た転する。文は人なり、細部に本質が宿り、一事が万事なのだ。軽快な語り口も魅力の本だった。2012/12/13