内容説明
共有のいまここが継起する場―すなわち“アート・ジャングル”セザンヌ、モネ、ピカソからキーファー、ゴームリー、タレルまで、そしてさらにはポロック、ベーコンから若冲、北斎まで。西欧近代の「主体」という枠組みに代わる「内部対話的自己/後見役的自己」…。アート(美術/芸術)とは、離れて自己を見つめ、「未来の現在化」を企図する「異時空」の体験装置なのだ!モダン・アートに潜在したポストモダンの萌芽を読み解き、モダンとポストモダンの対立を超えて、今後の実践のための論理的根拠を問う、スリリングな美術批評。
目次
序章 自分で元気を出す仕掛け
第1章 仮に生み出される現在
第2章 異なった時点が同時に
第3章 時空に他ならない身体
終章 一秒後の私を導く力