内容説明
セリー音楽から出発し、いまや、最先端のテクノロジーを駆使する作品を発表する傍ら、指揮者、批評家として、ポンピドゥー・センターの一部門である現代音楽研究所《IRCAM》の創設者として、多彩な活動を繰りひろげる現代フランス最高の作曲家ブーレーズの60年代以降の主要論文を集成する。
目次
第1部 想像する(美学とフェティッシュ;趣味と機能;作曲と批評;教育とコミュニケーション)
第2部 他者への眼差し(語り、演じ、歌う―シェーンベルク;ベルリオーズと想像界;『ペレアスとメリザンド』のための鏡;様式あるいは思想? 記憶喪失症礼讃―ストラヴィンスキー;再 探究された時間―ヴァーグナー;メシアン ユートピアの時間;『ルル』 第二のオペラ)
第3部 道程回顧(音楽界の現状;ヨーロッパの思考と非‐ヨーロッパの思考;打楽器をめぐる諸問題―クロード・サミュエルとの対話;形に表わされないもの―テオドール・アドルノ論)