内容説明
イラク戦争の英雄として将来を嘱望されたモンタバン大尉。だが二度目の帰還後すぐに外傷性脳損傷とPTSDを発病。慢性の苦痛と戦争の悪夢につきまとわれ、回復の望みを捨てかけていた。ちょうどその頃、障害者のために訓練された介助犬チューズデーと出逢う。だが彼もまた特殊な訓練環境と繊細な性格のため人間不信に陥っていた。そんな傷ついた二人が互いの存在に救いを見いだし、絆を深めていく…。人生のどん底で芽生えた人と犬の愛の記録であり、魂が救済されていく過程を描いた感動のノンフィクション。
目次
まだ見ぬパートナー
鉄格子の中の仔犬
迷子のふたり
国境の街アルワリード
自由の守護者
不安の日々
辛い決心
介助犬プログラム
出逢いの朝
心のボディガード
愛なしでは生きられない
最初の試練
父との和解
深夜のボール遊び
遊び仲間
長いトンネルを抜けて
乗車拒否
自由の代償
チューズデー・トーク
新しい人生が始まる
また振り出しに
闘犬ピット・ブルの一撃
すべての復員兵たちに
静かな生活
著者等紹介
モンタバン,ルイス・カルロス[モンタバン,ルイスカルロス] [Montalv´an,Luis Carlos]
元米陸軍大尉。米陸軍に17年間勤務し、イラク戦争に2度出征。戦闘行動章、青銅星章(2回)、名誉戦傷章を授与される。ジャーナリズム修士。現在コロンビア大学戦略通信修士号課程在籍。著書“Until Tuesday”は2011年から3年連続でニューヨーク・タイムズのベストセラー入りを果たし、その児童書“Tuesday Tucks Me In”は米国アマゾンの2014年度児童書部門第1位。またチューズデーは動物介在療法の啓蒙活動に貢献したとして、米国ケンネルクラブの2013年度名犬賞(ACE)を受賞
加藤喬[カトウタカシ]
元米陸軍大尉。都立新宿高校卒業後、1979年に渡米。カリフォルニア州立短大ラッセン・カレッジ、アラスカ州立大学フェアバンクス校で学ぶ。88年空挺学校を卒業。91年湾岸戦争「砂漠の嵐」作戦に参加。カリフォルニア陸軍州兵部隊第223語学情報大隊中隊長、米国防総省外国語学校日本語学部部長等歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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