内容説明
イスラム革命以後、中東からのアメリカ追い落としとイスラエル殲滅に動き始めたイラン―石油の富を背景にヒズボラ、アルカイダなどのテロ組織を支援し、核兵器開発にも着手する。モサドとCIAはその野望を阻止すべく熾烈な諜報戦争を挑む。アメリカがイラクとアフガンでの対テロ戦争に手間どるなか、騙しの技巧、暗殺、自爆テロなどあらゆる手段を駆使するイランの攻勢は続き、核兵器開発の成功は目前に迫る。果たしてイスラエルはイランの核施設を空爆するのか?10年におよぶ極秘データ収集と300人を超える関係者へのインタビューをもとに「インテリジェンス・ウォーズ」の実態に迫る。
目次
イラン王政の黄昏:ホメイニの力を見誤った
イランからの脱出:反イスラムの嵐
シーシェル作戦:イスラエルのイラン支援
危険なゲーム:レバノン戦争とヒズボラの誕生
貧者のスマート爆弾:自爆攻撃の創始者
イスラエル諜報の迷走:ヒズボラの台頭
ヒズボラの誘拐作戦:世界最悪のテロリスト
ハンガリアン・オクタゴン:イラン・コントラ事件秘話
暗殺者たち:ホメイニの処刑リスト
ボディ・ヒート作戦:未解決のアラド事件〔ほか〕
著者等紹介
バーグマン,ロネン[バーグマン,ロネン][Bergman,Ronen]
1972年生まれ。イスラエルの著名な調査報道ジャーナリスト。イスラエル最大の新聞イェディオト・アハロノト紙の政治・軍事アナリスト。モサドの研究でケンブリッジ大学から博士号を取得。ニューヨーク・タイムズ紙、ウォールストリート・ジャーナル、ニューズウィークその他多くの新聞雑誌に寄稿
佐藤優[サトウマサル]
作家、元外務省主任分析官。1960年、東京都生まれ。1985年に同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在英国日本国大使館、在ロシア連邦日本国大使館に勤務した後、本省国際情報局分析第一課において、主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で東京地検特捜部に逮捕され、2005年に執行猶予付き有罪判決を受ける。2009年に最高裁で有罪が確定し、外務省を失職。2005年に発表した『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』で第59回毎日出版文化賞特別賞受賞
河合洋一郎[カワイヨウイチロウ]
1960年生まれ。米国ボイジ州立大学卒業。国際関係論専攻。90年代初めより、国際問題専門のジャーナリストとして、中東情勢、テロリズム、諜報機関その他を取材。「週刊プレイボーイ」「サピオ」などに記事を多数発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モモのすけ
Masayuki Shimura
可兒
cdttdc
BATTARIA