内容説明
当時最強と言われた極東ロシア艦隊とバルチック艦隊は、なぜ連合艦隊に完敗したのか?その最大の理由は、日露戦争全期間を通じて連合艦隊の砲術の命中率がロシア艦隊を上回っていたからだ。近代砲術の基礎となる「斉射法」を世界に先駆けて実戦で使用し、独自の砲術計算を編み出した連合艦隊の実像をハードとソフトの両面から検証。世界最高水準の兵器を駆使し、その後の海上決戦の模範となった日本海海戦のすべてを斬新な視点から再現した待望の書。
目次
近代戦艦の歴史
日清戦争の黄海海戦
砲術の進歩
日本人だけが認めたマハンの海軍戦略
米西戦争
東郷平八郎
日露両海軍の戦略
機雷を初めて攻撃につかう
旅順艦隊の全滅
バルチック艦隊の東征
日本海海戦
著者等紹介
別宮暖朗[ベツミヤダンロウ]
1948年生まれ。東京大学経済学部卒業。西洋経済史専攻。その後信託銀行に入社、マクロ経済などの調査・企画を担当。退社後ロンドンにある証券企画調査会社のパートナー。歴史評論家。ホームページ『第一次大戦』を主宰
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