車椅子で夜明けのコーヒー―障害者の性

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784890368914
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C0095

出版社内容情報

感動の『車椅子からウィンク』の筆者がタブー視されていた障害者の恋愛と性に挑戦。ハンディがあったもセックスしたい、切実な叫び。

内容説明

愛することは、生きること。ハンディがあっても、愛したい、愛されたい。

目次

1 愛したい、愛されたい(甘い思い出;カーテン一枚のプライバシー;セックスの快感はだれもくれない;幼児にもセックスの欲望はあるはず ほか)
2 恋は自立のエネルギー―T・Mさんとの文通から(T・Mさんとの文通;恋がしたい;自立への一歩;ヒューマンケアに行って ほか)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mami

15
過日読了した「こんな夜更けにバナナかよ」で小山内美智子さんの存在を知り手に取った。障害者自身が性を語るという内容は1995年の発売当初、世の中に大いなる衝撃を与えたはずだ。そして2018年に私はこの本を読み、やはり衝撃を受けた。それはこれだけの長い年月を経ても状況は何も進化していないことに他ならないのではないだろうか。2018/07/07

kotte

12
1995年、約20年前に発行された本です。今でこそ、ホワイトハンズなどの活動が認知され、障害者の性については議論の俎上に載るようになりましたが、本書が発行された当時はまだ議論をする土壌がなかったのではないかと思います。そう考えると、本書を出し、障害者の性のあり方を世の中に問うた著者のパワーは凄いですね。小山内美智子さんは何冊か本を出されているようなので、読んでみたいです。2017/06/16

コジターレ

11
「人権」の研究第11弾。著者が赤裸々に語ったことは、当たり前のことなのだ。何ひとつ驚くことはない願いなのだ。しかし私たちは、障害者が「結婚したい」「セックス がしたい」などと願うことを、どこかで「特別なこと」だと捉えていないだろうか。同じ人間、同じ男、同じ女なのに、「違う人たち」として見ていないだろうか。そんなことを本書は読者に問いかける。こんなところにも差別や偏見は存在しているのだなと思った。障害者にとっての自立を考える上で、必読の本だ。2023/03/28

newman

6
副題には「障害者の性」とあります。著者は、障害があるけれど、バージンのままで死にたくないと何度も何度も書いています。切実な叫びであったのだろうと感じました。そうだったのか、と考えさせられましたが、でも当然といえば当然のこととなんだなと読んでいるうちに思わされました。それよりショックだったのは障害のある子供をいじめる訓練士がいたと書いているところでした。どこにも酷い人間はいるものと思いますが、養護学校、訓練校にもぐりこんで、弱い立場の生徒をいじめて、しかものうのうと生きている人間がいる、最悪の状況です。2019/01/20

@yoshida4516

3
こんな夜更けにバナナかよの中で出てきて読了。 ホワイトハンズ等で障害者における性を認識していた筈なのに、本書を読み進めるほど如何に障害者と性について無意識的に≠にしていたことに気付く。 ただ本書を読んでいても何処か言葉にならない、ベールに包まれた様な心持ちになる。 日常的に接する機会が無い事も大きいだろう。 こんな夜更けに〜にあったボランティアが障害者との関わりを通して自身の問題をケアしていくとあったが、自身が抱く言葉にならない心持ちも、本を通じて自身の問題をケアしているのだろうか。2023/09/21

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