ネスコブックス<br> 天皇恐るべし―誰も考えなかった日本の不思議

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天皇恐るべし―誰も考えなかった日本の不思議

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  • サイズ 新書判/ページ数 268p
  • 商品コード 9784890360345
  • NDC分類 312.1
  • Cコード C0230

内容説明

イエス・キリストを想え。彼は完全な人であると同時に完全な神。肉体は人間、本性は神。これぞ「現人神」ではないか。神としての天皇はキリスト教における神と著しく類似してくる。本書の目的は、この摩訶不思議な天皇に社会科学的分析の光をあてて、その本質を解明することにある。

目次

1 日本の夜明け、天皇は神であった
2 神は正統性を定める
3 教育勅語に込められた革新
4 キリスト教の論理
5 儒教の論理
6 天皇はキリスト教的神である
7 天下大乱
8 日本皇道の失墜
9 摩訶不思議なるもの
10 天皇が秘める深淵

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YUTAKA T

5
栗山潜鋒の『保建大記』の解説と考察。なぜ天皇の世が崩壊して武士の世が来たのか、明治維新によってなぜ天皇の世が回復できたのかを、社会学的に説明している、非常に重要な本だと思う。保元の乱によって天皇の倫理道徳が崩壊して地に落ち、さらに流された崇徳上皇の呪いによって、天皇の権威が落ちて天皇はすべての実権を失う。しかしこれを栗山潜鋒がていねいに説明することで本来は倫理を回復した天皇が国を治めるべきことを悟らせ、さらに明治維新のときに崇徳上皇の霊を京都に迎えて呪いを解くことで、天皇の世が回復したのだと説明している。1999/02/08

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