内容説明
1978年から1994年までのシンポジウム、特別講演、一般演題のすべてを収録。日本におけるホスピス、ターミナルケアといった末期医療の経過、現状が一望でき、脳死、ガン告知、痛みのコントロールなどといった死に関する話題がいつ頃からどのように論議されてきたか、経過を追うことができる。医学、社会、思想、哲学、教育、宗教に至る幅広いテーマからのシンポジウム。豊富な症例提示と詳細な内容検討、独創的研究論文を完全掲載。
目次
植物状態と脳死の問題点
ある内科医の反省―死亡63症例の検討
死の受容と家族の問題
乳幼児重症水頭症の問題点
死に脅える患者の看護―死を否定しながらの数か月
患者と家族の死の受容の差
肉親の死を体験して―ターミナル・ケアに期待すること
秘密の解消と死の受容
宗教的観点からみた死の臨床
死の臨床の基礎と実際〔ほか〕