内容説明
本書は遠い昔の怪談ではなく、この現代に起こった“百”の怪異を収録したものである。基本的には一切の究明、解釈を求めず、ただ起こった現象を記した。
目次
1章 神仏にまつわる九つの話
第2章 さまよえるものたちの十三の話
第3章 訪ねてくるものたちの十一の話
第4章 気にいった場所に関する七つの話
第5章 残されしものたちの七つの話
第6章 不思議を覗いた十の話
第7章 路上を漂うものたちの八つの話
第8章 緑のものたちの五つの話
第9章 狐狸妖怪に出会った九つの話
第10章 そこに帰りたくない十一の話
第11章 小さきものたちの六つの話
第12章 百物語にまつわる三つの話
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りず
11
この形の怪談がやっぱり一番好きだなぁ。想像しすぎると心底怖くなるから、何度も脳を閉じた笑。でも、文字だけを追ってても怖いからさすが…。そして、チキンな私は一晩で読みきるのは怖かったので、日を分けて読みきった。だって…自宅で怪異に出会ったら、住み続けるの無理になっちゃう……笑。2021/09/09
トムトム
5
全部読むと、お話が100個になる。怖い話を100個すると、何かが起こる?怖いからファミレスで読んだ2019/08/25
しんこい
5
再読。前は呪いの木が気になったが、今回は玄関でぼんやりしている少年とか、死臭の立ち込める部屋が記憶に残った。変にまとまりをつけないところが良いのだろう。2013/07/30
青猫ちびすけ
3
最初は意外となんてことのない怪異譚のように思えたが、最後の方まで一気読みしていくと地味に怖くなってくる。 百物語という「百話が終わった時に怪異が起こる」形式、この想像力の余地こそが恐怖の源なんだろうな…。2016/02/01
midnightbluesky
3
不謹慎であることは承知の上で、やっぱり2万人近くの人の無念の声は生きている人間として耳を傾けていかなければいけないと思う。そういう参考になれば。小さい不可思議な出来事を聞き漏らしてしてはいけない気がします。お盆も近いし。私は霊感のナイ人間です。でも、ちゃんと無念の声は聞かなくてはいけないなと思う。面白半分じゃなくて。2012/06/30