内容説明
絵本は構成も構図も一定の文法やコード(記号)に従って描かれていますので、それが理解できればより深く内容が読み取れるようになります。本書は『おおきなかぶ』やバーニンガム、オールズバーグ等の絵本を素材に、絵本表現の秘密をわかりやすく説明します。フェリス女学院大学のオープンカレッジでの講義をまとめました。
目次
1 だれが語るか、だれが描くか、だれが聴くか、だれが観るか―『なみにきをつけて、シャーリー』をもとに
2 何を語るか、何を表現できるか―『おじいちゃん』を素材として
3 いかに語るか―『ロージーのおさんぽ』を中心に
4 一冊の絵本を形成する要素―『おおきなかぶ』を読む
5 絵本の構図―オールズバーグの世界(1)
6 絵本の視点の動き―オールズバーグの世界(2)
7 絵本の構成要素 点の世界―『あおくんときいろちゃん』を読む
8 絵本の構成要素 線の世界―『ぼくはおこった』などをもとに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mshiromi
2
「おおきなかぶ」の絵とサブタイトルに惹かれて。彫刻家の佐藤忠良さんの絵だと知れたのは嬉しかった。語りや絵の読み方、構成、点と線、面など、数々の絵本を通して論じています。絵本を深く読むある方法として勉強になります。のびやかな直感で楽しんで読める絵本というのが良い本なのではないでしょうか。2015/04/21
こまめ
1
講義の参考に読んだ本。常に具体例とともに絵本の表現について紹介されていて、とても分かりやすかった。2017/05/04
あさり
1
卒論の資料に。絵本の表現方法(構図や光など)を絵画のように解説されていてとても参考になりました2012/11/18
ゆう
0
卒論の資料として。絵本を方法論的に分析していて、一つの方法として参考になった。2013/12/02
ugaoi980630
0
枠についての考察部分、デジタル絵本における枠はタブレットやPCといった端末なのではないか? 端末により、紙媒体では多種多様であった絵本のサイズ感がなくなっている。2021/02/01
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