内容説明
現代の生命倫理に論争的な新たな視点を提示。各宗教がもつ死生観から、大きく急速に変容する現代の生命観を捉え、独自の議論を展開。
目次
0 なぜ「宗教と生命倫理」なのか
1 死者を遇する“倫理”―仏教と生命倫理
2 「いのち」の倫理の再構築に向けて―キリスト教の視点から
3 儒教と生命倫理の可能性―基礎作業の試み
4 ヒンドゥー教に学ぶ“いのち”の哲学
5 「イスラーム」と「生命倫理」
6 神道世界の死生観から
7 中世説話における動物の生命―殺生の宗教学へ
8 生命があるとは、どういうことか―宗教と自然の生命
著者等紹介
小松美彦[コマツヨシヒコ]
1955年生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。科学史・科学論・生命倫理学専攻。東京海洋大学海洋科学部教授
土井健司[ドイケンジ]
1962年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。文学博士、神学博士。キリスト教思想専攻。関西学院大学神学部助教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。