内容説明
デジタル技術の発達をきっかけとして「マスメディア→大衆」というパラダイムは変わりつつある。すでにメディア活動を開始した住民達のフィールド調査や最新理論をもとに、デジタル新時代を読み解く。
目次
メディアのパラダイムシフトとは何か
インターネットの登場による「テレビ局‐視聴者」間関係への影響
デジタル時代の放送を取り巻くメディア環境
学生プロデュース番組「多摩探検隊」
ブロードバンド配信を目的とした市民映像制作活動
地域映像ネットワーク(Japan Film Net)の構築
市民による番組制作・放送
映像制作が、批判的視聴能力、映像表現能力の向上におよぼす効果
映像制作が、小学生の映像リテラシー向上におよぼす効果
メディア・リテラシーという新しい視点
効果理論における「テレビ局‐視聴者」間関係
カルチュラルスタディーズにおける「テレビ局‐視聴者」間関係
ハーばーマスの公共圏論における「テレビ局‐視聴者」間関係
アナログ時代における知見の整理
デジタル時代における新しいモデルの構築
著者等紹介
松野良一[マツノリョウイチ]
1956年生まれ。中央大学総合政策学部教授、博士(総合政策)。九州大学教育学部教育心理学系卒業、筑波大学大学院教育研究科カウンセリング専攻修士課程修了。中央大学大学院総合政策研究科博士後期課程修了。朝日新聞社社会部記者、TBS東京放送「報道特集」「スペースJ」「ニュースの森」ディレクターなどを経て、2005年から現職。1996年~1997年、ハーバード大学客員研究員(フルブライト留学)。専門は、社会心理学、メディア論、ジャーナリズム論
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