ポスト・リベラリズム―社会的規範理論への招待

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  • サイズ A5判/ページ数 270p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784888485548
  • NDC分類 309
  • Cコード C3031

内容説明

本書は、現代の社会システムを見直し、オルタナティブを構想するための基礎的な理論として規範理論が必要だという考えに立っている。つまり、現在の制度疲労の内実と新しいシステム構想の検討のためには、システムが実現しようとした(実現しようとする)価値と規範の問題にまで議論を深めなければならないと考えている。現実の危機の深刻さと問題の複雑さとは、小手先だけの制度いじりや政策の微調整のみではすまないようなラディカル(根底的)な思考を求めているのである。

目次

現代リベラリズム
功利主義―欲望に基づく規範理論として
経済的リバタリアニズム
倫理的リバタリアニズム
現代コミュニタリアニズム
社会主義―基本理念からの再構築にむけて
ラディカル・デモクラシー―「政治的なもの」の倫理化に向けて
討議的民主主義―ユルゲン・ハーバーマスの民主主義理論について
福祉理論―アマルティア・センの必要概念を中心に
批判的法学研究―「法の支配」の行方
フェミニズム
多文化主義―北米から見たその前提、価値、限界
エコロジー―実りある論争のために

著者等紹介

松井名津[マツイナツ]
1961年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。社会経済思想専攻。松山大学講師。「J.S.ミルの社会科学論―経済学批判をめぐって―」(『経済学史学会年報』第34号、1996年)、「ジョン・S・ミル モラリストの経済学」(大田一広・鈴木信男・高哲男他編『経済思想史-社会認識の諸類型-』名古屋大学出版界、1995年)、「労働と陶治 J.S.ミルのモラル・サイエンス」(『経済学雑誌』第95巻1・2号、1994年)、他

尾近裕幸[オコンヒロユキ]
1963年生まれ。大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。理論経済学専攻。国学院大学助教授。「社会主義の計算制度の限界と社会主義計算論争の射程―市場課程の制度的基礎としての損益計算―」(『比較経済体制研究』第5号、1998年)、“The Socialist Calculation Debate and the Epistemological Revolution in Economics”(『経済理論』第261号、1994年)、「社会主義経済計算論争の意義」(『経済セミナー』1991年9月号、10月号)、他
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

2
非常にいいと思います。入門書としてどうぞ2013/07/31

あなた

2
有賀誠先生の現代思想講義はめっちゃおもしろかったんで今も大切に講義ノートを保存してときどき読み直している。2009/07/05

Hirotaka Nishimiya

1
リベラリズム以降、という括りで功利主義、リバタリアニズム、社会主義といったジェネラルな経済・政治思想から、エコロジー、フェミニズムといった各論まで異なる論者による論文集という感じ。関心のある部分は興味深く読めたものの、全体としてのまとまりは(あえて)ないのでその点は好みではないかな。2017/07/08

Ryusei

0
まとまりのある箇所は読んでいて面白さを感じるが、思想家の紹介に留まる章は退屈だった。勉強不足かな。2015/06/30

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