ディスカヴァー携書
幸福の方程式―新しい消費のカタチを探る

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  • サイズ 新書判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784887597365
  • NDC分類 365
  • Cコード C0236

内容説明

実際、戦後の高度経済成長期からバブル崩壊まで、私たちの幸福とは、「物質的豊かさと幸福は関係ない」と頭ではわかりつつも、モノを買い続けることであった。しかし、社会の成熟と経済不安の両面から、今ようやく「物質的豊かさ」を超える幸福の物語の兆しが見えている。新しい幸福をもたらす消費行動が始まっている。わたしたちが、幸福のために、モノに代わって求めているものとは!?

目次

第1章 戦後消費モデルの変化と幸福の物語(物質的豊かさと幸福との関係;消費社会の「物語」、二つの段階;消費不安の時代;脱・消費社会の幸福)
第2章 幸福が見えれば消費が見える(なぜ今、幸福ブームなのか;幸福を解く鍵は何か?;幸福のペンダゴン・モデルの考え方;消費の物語に代わる新しい幸福の物語)
第3章 「自分を極める物語」の幸福と消費(「揺れ」が消費を創造する;手ごたえ消費;新しい萌芽)
第4章 「社会に貢献する物語」の幸福と消費
第5章 「人間関係のなかにある物語」の幸福と消費
第6章 究極の消費としての仕事
終章 つながりと幸福の弁証法的関係

著者等紹介

山田昌弘[ヤマダマサヒロ]
1957年東京生まれ。中央大学文学部教授。1981年東京大学文学部卒。1986年同大学院社会学研究科博士課程退学。専門、家族社会学。愛情やお金を切り口として、親子・夫婦・恋人などの人間関係を社会学的に読み解く試みを行っている。「学卒後も基礎的生活条件を親に依存している未婚者」の実態や意識について分析した著書「パラサイト・シングルの時代」(ちくま新書、1999年)は話題を呼んだ。1990年代後半から日本社会が変質し、多くの若者から希望が失われていく状況を『希望格差社会』(ちくま文庫)と名づけ、格差社会論の先鞭をつけた。2006年「格差社会」で流行語大賞トップ10受賞。また、2008年には、『「婚活」時代』(ディスカヴァー、共著)で「婚活」という言葉を世に出し、婚活ブームの火付け役となった。著書は他に、『新平等社会』(日経BP・BizTech図書賞受賞、文藝春秋)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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