ディスカヴァー携書
猪口さん、なぜ少子化が問題なのですか?

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784887595279
  • NDC分類 334.31
  • Cコード C0236

内容説明

昨今、少子化という言葉を目にしない日はないが、その問題の深刻さについて、本当のところを理解している人は非常に少ない。この少子化の先に待ち受ける社会とは?その原因と対策、鍵を握るワーキングマザーの実態、そして、政治と個人にできることを、現職衆議院議員にして前少子化担当大臣猪口邦子と、ワーキングマザーとその予備軍のためのウェブサイト「ムギ畑」の主宰で、数々の賞をとる気鋭の経済評論家勝間和代が、あらゆる角度から検証する本書は、少子化問題の全容を知る貴重な1冊であると同時に、その現象に映し出されている「近代」の本質と、ポストモダンとしての21世紀型価値観の提言の書でもある。

目次

第1章 猪口さん、なぜ、少子化対策が必要なのですか?―猪口×勝間
第2章 なぜ、少子化になっているんでしょうか?―猪口×勝間
第3章 勝間さん、ワーキングマザーって、そんなにたいへんなんですか?―勝間
第4章 で、猪口さん、具体的には、どんな政策をとるんですか?―猪口
第5章 二十一世紀のワーク・ライフ・バランスに向けて―猪口×勝間

著者等紹介

猪口邦子[イノグチクニコ]
1982年エール大学政治学博士号(Ph.D)。ハーバード大学国際問題研究所客員研究員、オーストラリア国立大学政治学部客員研究員などを経て、1990年から上智大学法学部教授。2002年から04年に、軍縮会議日本政府代表部特命全権大使、2003年には、軍縮会議(ジュネーブ)議長を務める。2005年に衆議院議員初当選。直後に、第三次小泉改造内閣において、内閣特命担当大臣(少子化・男女共同参画)。現在は、自民党幹事長補佐(外交・国際関係担当)

勝間和代[カツマカズヨ]
東京都生まれ。経済評論家(兼公認会計士)。早稲田大学ファイナンスMBA、慶應義塾大学商学部卒業。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得した後、アーサー・アンダーセン(公認会計士)、マッキンゼー(戦略コンサルタント)、JPモルガン(ディーラー・証券アナリスト)を経て、経済評論家として独立、会計・ファイナンス及び少子化・ワークライフバランス問題に特に強みを持つ。2005年、ウォール・ストリート・ジャーナルから、「世界の最も注目すべき女性50人」に選ばれる。2006年、エイボン女性大賞を史上最年少で受賞。内閣府男女共同参画会議、仕事と生活の調和に関する専門調査会専門委員。早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程に在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みんと

4
さすがワーキングウーマンを代表する勝間さん。かなり詳しくお調べになっていらっしゃるようだ。子どもを産むか産まないかの前に、結婚しなくてもいいという若者が増えているのかと思いきや、その殆どはいずれは結婚したいというのが正直なとこらしい。仕事を頑張る女性も増え、当然、晩婚化も進む現代では、結婚という決断が難しいのも確かだろう。少子化対策の予算が増え、働く女性だけではなく、全子育て家庭への支援が拡大されるのを願うばかりだ。2010/02/01

晴れ女のMoeco

3
少子化のマクロな問題点は、特に目新しいことなし。ワーキングマザーが楽しそうな様子をもっと伝えるべし、とか、三つの「ひ」は女にありがちだよなぁと納得。猪口さんのラストのメッセージがよかった。「一人一人が学者」。そうか、次世代に伝承したいものがあれば、子どもを残したくなるよね。制度が人の意識を変えるのか、人の意識が制度になるのか?またもやもや。余談だけど、「出会いがない」若者のために、「舞踏会をやればいい」っていうのに笑えた。2011/06/04

Yasushi I

2
出生率が1.5を下回る現在、将来の年金や経済ばかりの不安が語られるが、本来ある種の存続という本能を下回っている数値は産みやすい、育てやすいという環境だけでなく、老年を含めた全ての世代の問題である。2006年から微増している数値が今後も上がっていくことを期待している。男性の家事参加率と出生率に相関があるらしい。耳が痛い、改めるは自分であったか。2015/01/13

takasan828

2
今の社会で、いろいろなものを犠牲にしてまで子どもを産み育てたいという希望を持つ親がはたしてどのくらいいるのでしょう。問題は、社会が子どもを産み育てることに価値を見出せなくなってきてしまったことにあるのではないでしょうか。2010/01/23

もくたつ(目標達成)

1
13年前に発刊された本。ワークライフバランスなどの言葉が使われ始めた頃で、13年で日本は随分前に進んだのだと感じた。2020/05/16

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