内容説明
考古学の歴史から様々な科学的・理論的手法、過去の社会・環境・食・思考・人体など興味深いテーマごとの考察。文化財の返還や盗掘、考古学の社会的責任など現代の諸問題まで。人類学、歴史学、自然科学をはじめ、社会学、宗教学、美術、言語学など様々な分野とつながる考古学の広大な世界をくまなく紹介。
目次
第1部 考古学の枠組み(探究者たち―考古学の歴史;何が残されたのか―多様な資料;どこに―遺跡と遺構の踏査と発掘 ほか)
第2部 人類の様々な経験を発見する(どのように社会は組織されたのか―社会考古学;環境とは何であったか―環境考古学;人は何を食べていたのか―生業と食性 ほか)
第3部 考古学の世界(考古学の実践―5つのケース・スタディ;過去は誰のものか―考古学と社会)
著者等紹介
レンフルー,コリン[レンフルー,コリン][Renfrew,Colin]
1937年生まれ。ケンブリッジ大学で自然科学と考古学を学ぶ。ケンブリッジ大学考古学教授として長年研究と教育にあたり、現在は同大学McDonald Institute for Archaeological Researchディレクター。考古学の世界的権威で、1991年に男爵位を授与された
バーン,ポール[バーン,ポール][Bahn,Paul G.]
考古学者。フリーランスのライターとして、考古学分野の編著書が多数ある
池田裕[イケダユタカ]
1940年生まれ。青山学院大学大学院博士課程修了。エルサレム・ヘブライ大学大学院に学ぶ(Ph.D.)。筑波大学名誉教授、中近東文化センター学術局長、日本オリエント学会理事
常木晃[ツネキアキラ]
1954年生まれ。筑波大学大学院、ギリシア・テサロニキ大学大学院に学ぶ。博士(文学)。東海大学講師などを経て、筑波大学大学院人文社会科学研究科教授。西アジアを主対象として、農耕の始まりから都市形成にいたるまでの歴史過程について、考古学の立場から研究を行っている
三宅裕[ミヤケユタカ]
1960年生まれ。筑波大学大学院、トルコ・イスタンブール大学大学院に学ぶ(Ph.D.)。東京家政学院大学助教授を経て、筑波大学大学院人文社会科学研究科准教授。西アジアの先史時代、主にトルコを研究領域とし、土器や冶金術などの起源・発展を技術史的な面から追究。また家畜の乳利用に着目し家畜飼育の意味について研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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