内容説明
小沢一郎の知られざる人物論。「凄腕」「冷酷」といわれる生き方はいかにして培われたのか。その秘密は父・佐重喜の子育てと政治理念に隠されていた。
目次
序章 二十年前の改革論
第１章 北上の辺（はじめての息子；北上の辺；母子家庭同然の少年期；母親代わりの家政婦；母みちの三つの教え；平凡な生徒；冷徹なしたたかさ；内気な少年；銅線売りの少年；伝書鳩；中学受験の失敗；映画館で流した涙）
第２章 家族の肖像（父と豆腐；代議士の妻；ふたりの姉；佐重喜の素性；あんみつ屋と代議士；小沢家の選挙；佐重喜が選んだ家庭教師）
第３章 父の影（佐重喜の影；十五年目の家族同居；安保の炎；慶応大学経済学部；大久保利通になりたかった男；臨床心理学による分析）
第４章 野望の片鱗（慶応ボーイ；父の死去；母親の根回し；田中角栄との出会い；はじめての選挙；マザコン代議士）
第５章 小沢王国（『小沢神話』；陣笠議員の悲恋；最下位当選と一郎の変質；ロッキードの教訓；田中角栄に何を学んだか；見えない集金術；首切り一郎の評判；小沢家と鹿島建設の関係；岩手支配と『小沢王国』の誕生）
