教育と不平等の社会理論―再生産論をこえて

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  • サイズ A5判/ページ数 285p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784887135857
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C3037

内容説明

目を奪う再生産論の展開とは裏腹に、止むことなく繰り返される社会的不平等の再生産―世代的再生産の有効性を滅殺する社会構造の変動・多元化、ジェンダー・エスニシティなど差異あるものとの差別なき共生等、変容する社会状況と理論の成熟をふまえ、従来の再生産論が内包する宿命論的性格の超克をめざす。

目次

再生産論の位置と新たな視点
第1部 社会学の伝統と新たな社会把握の枠組み(「個人と社会」をめぐる社会学の歴史;実体としての機構的システム;労働―生活世界の構造と矛盾)
第2部 階級・階層構造の形成原理とジェンダー・エスニシティ(現代社会における階級・階層のとらえ方;階級・ジェンダー・エスニシティと社会的不平等;ジェンダー・エスニシティの視点から見た階級・階層構造)
第3部 階級・階層構造の社会的再生産と正当化のメカニズム(諸個人の階級・階層的地位の形成過程;文化的再生産としての世代的再生産;階級・階層構造の再生産・変動と正当化)
第4部 再生産様式の変容と展望(日本社会の発展と再生産様式の変容;システム共生と生活共生;階級・階層構造の再生産と社会的不平等)

著者等紹介

小内透[オナイトオル]
1955年群馬県生まれ。1978年北海道大学教育学部卒業。1984年北海道大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。北海道大学大学院教育学研究科教授(博士・教育学)
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