内容説明
社会学史上の「巨人」デュルケムが、近現代社会を見通すその冷徹な論理と、社会の道徳的再建へ寄せる熱情を通じ、混迷の21世紀に示唆するものは何か。
目次
第1章 デュルケムの生涯と著作(デュルケムの生涯と著作;デュルケム・ルネサンス)
第2章 社会概念の展開(社会的事実の客観的実在性;認識論的障害物 ほか)
第3章 現代社会の診断(拘束的分業論からアノミー論へ;職業集団の再建 ほか)
第4章 デュルケムの現代性(公共哲学としての社会科学;デュルケムと現代)
著者等紹介
中島道男[ナカジマミチオ]
1954年、島根県に生まれる。京都大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、奈良女子大学文学部教授
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感想・レビュー
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★★★★★
1
内外の著名な社会学者を紹介するシリーズの一冊。デュルケムの著作はそれほど読んでいるわけではないんですが、短い概説書ながら良くまとまっていると思います。雑駁な言いかたですけれども、現代的視点からの批判や読みの可能性も提示していて、考えるきっかけによろしい一冊だと思いました。2010/10/05
浮鴉
0
デュルケムの理論をわかりやすく、その生涯を交えながら説明した本。「社会」を知るための社会調査のはじまりとなった人。若いとき読み、個人と社会の関係についての考え方の基盤の一部となった。
遠山太郎
0
デュルケム読まないとわからないかな。社会の魂という節で感覚はもらえた。2013/04/19