刀水歴史全書<br> 人種差別の世界史―白人性とは何か?

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刀水歴史全書
人種差別の世界史―白人性とは何か?

  • 藤川 隆男【著】
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 刀水書房(2011/07発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784887083981
  • NDC分類 316.8
  • Cコード C1322

出版社内容情報

『出版ニュース』2011年9月中旬号
〈白人性の構造(あり方)は、人種という枠内で処理できるほど単純ではありません。白人という身体から離れて構築されているカテゴリーですから、文化的に操作が可能なので、差異を構成するするさまざまな要素といっしょになり、差異と差別の全体構造を構成しています〉人種差別の世界史を「白人性」をキーワードに解明。・・・略・・・身近な問題から分りやすく近代的な人種主義と差別の構造を浮き彫りに。

『図書新聞』2011.12.10                               評者:室沢 毅
前略・・・本書の著者は、六年ほど前に『白人とは何か?』を編著として刊行している。「人種差別」の歴史や構造を解析するためには、先ず〝白人〟とは何かを問うことであるという当たり前のことが、見逃されてきたことを、わたしはその時、知った。藤川がその編著の中で、「未開社会を見る目で白人を観察する」と述べていたのは印象的だった。それは、白人が黒人より優位性にあるという根拠が、そもそも怪しいということを意味するのだ。そしていま、著者は軽快な文体を駆使しながらも、濃密で精緻な論述を以て、本書で差別構造の世界史像を見事に浮き上がらせてくれている。・・・中略・・・人種というものが、著者が指摘しているように「文化的な産物」であり、「恣意的に定めた文化的な分類」であるならば、いずれなんの意味のない空虚な差別認識でしかないことになるはずだ。それでもなお、空虚な差別化が生起するとしたならば、「人類」は悲哀に満ちた存在でしかないといえる。

『西洋史学』No.243 2011.12.30書評より
本書は型破りである。いきなりエビちゃん(蛯原友里)の話から始まり、マライア・キャリー、タイガー・ウッズ、ジーンズ、レギンスにエルメスなど、流行り物に言及したかと思えば、大阪・河内の歴史から著者自身の体験などにまで、種々の話題が飛びかう。しかし、それらは周到に仕組まれた効果的なネタであり、白人、白人性を考えるという本書の主題を支えている。本書を通して、近年流行になりつつある白人、白人性に関する研究(ホワイトネス研究)が何を問うているのか。そして、それが日常世界や現代社会を考える上でいかなる視角を提供するのかについて、読者とともに考えていこうとするのである。・・・(略)・・・著者が提示するホ
ワイトネス研究は、日常世界とグローバルな構造を繋ぐ非常に野心的で醍醐味のある分野である。と同時に、現代を生きる日本人のあり方への問いかけでもある。今日の世界の不均等構造に目を向けるばかりか、在日韓国・朝鮮人問題や同和問題がほかならぬ日本人(日本での白人的存在)の問題であることを認識せよとの指摘は、アクチュアルな問いにこそ歴史研究の意味があるということだろう。・・・(略)・・・本書は歴史・学問論でもあり、スケールの大きさ、奥行きの深さに圧倒される。歴史学とはもちろんのこと、多くの方に薦めたい。随所に散りばめられた関西(大阪)弁のツッコミも効果的で、かなり重くて深いテーマを扱っているもの、それを楽しんで考えられるよう知的エクササイズに読者はいざなわれ、知らず知らずに藤川ワールドに引き込まれていくような痛快極まる「白熱教室」である。この本、う~ん、実に面白い(メッチャ、オモロイ)。                        評者:細川道久

目次

第1部 前近代的差別から近代人種主義へ(ご近所から;エビちやんは白人か?;用意、スタート! ほか)
第2部 変わる人種の意味(プレイバック;変わる人種の意味;人種概念 ほか)
第3部 差異の自由交換(印のない(無標の)カテゴリー
アイデンティティ・ラベル
まとめ)

著者等紹介

藤川隆男[フジカワタカオ]
1959年生まれ。1987年大阪大学大学院文学研究科博士課程中退。現在、大阪大学大学院文学研究科教授。オーストラリアを主な研究領域とし、ネット上のデータベース、オーストラリア辞典やオーストラリア年表を運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁

7
学術書だが、楽しんで関西弁で書かれている。ご自身も病を抱えながらも、差別の研究をユーモアをまじえて、まじめに語っているのが好感をもてる。2013/06/01

awe

3
独特の文体。「学術的な文章を読める」という「見えない白人性」を持つ人々に向けて敢えてこういう書き方をしたのかな? 内容としては、「見えない白人性」概念が非常に新鮮だった。非人種化された存在としてのグローバル市場での勝者を、敢えて「白人」であると「マーク」し、その見せかけの「普遍性」を暴くという試みは刺激的だった。ただ、そうしたグローバル市場での勝者=マジョリティの持つ性質をなぜ「白人」性と定義するのかが見え辛かった。本当に「白人」性を持っているの?とも感じてしまう。まぁその内実は具体的には定義せず戦略的に2019/07/03

塩崎ツトム

2
おかるーい関西弁の文体・注釈のおかげで偉く読みづらかったけれど、社会に蔓延る大妖怪「サベツ」について、でんじろう先生的、解剖学的視点をもたらしてくれたのはありがたい。2013/03/04

takao

1
ふむ2023/06/22

にま

1
白人性に関しての考察を軽めの関西弁で語っています。内容の割に文章がゆるい(笑)。いろいろな方向からの考察で確かにしっかりと調べて書かれているのでしょうが、いかんせん、頭に入ってこない…。2015/08/11

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