出版社内容情報
第46回(平成5年度)新潟日報文化賞受賞;従来の日本史研究が,幕府など中央の法令や編纂史料によって,支配者からみたものになっていたことを,佐渡の村方の一枚文書を集めて,村と百姓の実態を明らかにして証明し,定説に訂正を迫る。転換期の日本史への大きな警鐘であり,最先端を走る実証史学の金字塔である
目次
序 村への視点、村からの視点
第1章 村にとっての検地―太閤検地から元禄検地へ
第2章 土地所有の思想―領有・惣有・私有
第3章 村の身分制―大家と名子
第4章 村役人の系譜―名主と百姓
第5章 家と家族―生産と生活の組織
第6章 村の掟―生産と生活の自治