- ホーム
- > 和書
- > 工学
- > 電気電子工学
- > 電気工学・電子・通信工学その他
内容説明
1995年12月8日夜、制御室で鳴り響いた警報がすべての始まりだった。なぜ小さな設計ミスは見過ごされ、事故は事件に発展したのか…。科学部記者が総力取材で、巨大システムのあり方を問う。
目次
第1章 事故から事件に
第2章 国産動力炉の夢
第3章 振動の恐怖
第4章 再生への課題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もよ
6
95年の高速増殖炉のナトリウム事故漏れの記録。これを読むと、基本的にこの時期から安全管理に関し、ほとんど何も変わっていないどころか、悪化する形で福島の事故を迎え、そして今もさらに悪化しているように感じる。今の読売新聞からは想像もつかない気合の入った多角的な視点からのレポート。素晴らしいです。2020/08/04
小心
1
ナトリウムの冷却材っていうのは水に触れれば爆発する、空気に触れれば火災になるって、ずいぶん厄介だわね。1995年もんじゅの事故では、「高い信頼性が要求される原発で事故が起きてしまったこと 」「事故の初期段階での把握や対応が適切でなかったこと」「現場の状況が正しく早く公表されなかったこと」などが大きな問題になったようだけれど、今回の事故もまさに同じ状況ね。今になって地上1mの放射線量を調べ始める自治体も出てきたけど、ある程度数値が落ち着いてきたから公表始めたんでしょうね。2011/06/16