宮沢賢治「文語詩稿五十篇」評釈

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  • サイズ A5判/ページ数 452,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784886952387
  • NDC分類 911.52
  • Cコード C0095

内容説明

宮沢賢治の文語詩は、積極的に評価されることも少なく、研究もまだ緒についたばかり。しかし、晩年の賢治は文語詩の制作に没頭し、妹クニに向かって「なっても(何もかも)駄目でも、これがあるもや」と語るほどに愛着を持っていたと言われている。賢治は岩手に生きる様々な境遇の人々を文語詩の中で描いているが、おそらくは、彼らが愛読し、愛唱できるものを提供したかったのだと思われる。本書では、病没するわずか1ケ月前に定稿として残された「文語詩稿五十篇」と「文語詩稿一百篇」の151篇の文語特定稿のうち、はじめにまとめられた「文語詩稿五十篇」の全作品についての語注、大意、モチーフ、評釈をほどこす。

目次

はじめに 文語詩はどこに向かっていたか
序論 宮沢賢治の手ざわり文字から声へ
「文語詩稿五十篇」評釈(〔いたつきてゆめみなやみし〕;〔水と濃きなだれの風や〕;〔雪うづまきて日は温き〕;〔温く妊みて黒雲の〕;暁;上流;〔打身の床をいできたり〕;〔氷雨虹すれば〕;砲兵観測隊;〔盆地に白く霧よどみ〕 ほか)

著者等紹介

信時哲郎[ノブトキテツロウ]
1963年、横浜市生まれ。甲南女子大学教授。上智大学文学研究科国文学専攻博士後期課程単位取得退学。宮沢賢治をはじめ、芥川龍之介、佐藤春夫、江戸川乱歩らの作家・詩人を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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