戦争体験―1970年への遺書

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戦争体験―1970年への遺書

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784886951120
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0339

内容説明

戦争体験を語り、日本文化を論じ、祇園に遊び、職人の手仕事を愛した故安田武。高度経済成長に背を向け、ひたすら日本の芸と美の伝承を訴えた著者の美学が今よみがえる。

目次

なぜ戦争体験に固執するか
喪われた世代
学徒出陣のころ
「戦後」はまだ終っていない
「執念」と「信仰」について
私の時計は笑っている
転向・挫折・戦争体験
生者の傲岸な頽廃
戦争体験の「伝承」について
追跡者の執念
農民と知識人のあいだ
戦没学生の知性の構造
死者の声・生者の声
サークル『山脈』と持続
1970年への遺書

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えふのらん

1
青春の晩年、もとい戦中派による戦争体験の分析。戦争体験の思想化(政治利用)の拒否、ままの体験を左右の区分なく直視すべきと説いているのが特徴。忌み嫌われている日本主義についても(価値判断を保留し)「死者の声」として読み進める必要を促している。殆ど同義反復に近い形で戦争体験のディテールについて述べているため下手な反戦論よりも胃に重い。 思想の科学に掲載されていた書評や論争が大半を占めており一冊の本としてまとまりに欠けている。そのため全体像をつかむためには渡辺清、中岡哲郎等の著作に当たる必要があり注意が必要2014/01/26

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