内容説明
約3万頁にのぼる裁判ドキュメントから白鳥事件=冤罪説を徹底的に批判!「不都合な真実」によって消された者たちに捧げる著者渾身のレクイエム。
目次
序章 村上国治を死に追いやったもの
第1章 一九五二年一月二一日「白鳥事件」
第2章 白鳥事件は日本共産党札幌委員会軍事部の犯行だった
第3章 二種類の「ビラ」の謎に迫る
第4章 佐藤博の果てしない逃亡の旅路
第5章 松本清張を批判する
第6章 裁判と白鳥事件対策協議会、日本共産党
終章 逐われし者を悼む
特別インタビュー 吉留昭弘さんに聞く 北京残照―佐藤博、宍戸均、鶴田倫也への追想
著者等紹介
渡部富哉[ワタベトミヤ]
1930年、東京に生まれる。1946年に郵政省東京貯金局に就職。1950年、日本共産党に入党、同年11月、レッドパージで職を追われる。翌1951年には労働組合書記を経て、党の非公然活動に入る。六全協後、玉掛工から旋盤工となり鶴見船渠に勤務し、労働組合を結成。60年安保闘争を闘う。1961年、石川島播磨重工業田無工場に研磨工として勤務する。同時に、「田無反戦」を組織し、ベトナム反戦や数々の造船合理化と闘う。1985年、定年退職となる。日露歴史研究センター理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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姉勤
3
オウムやテロリズムに基づく組織と何が違うんだろうか?日本共産党って。1000の罪のうちの1が冤罪だとしても、残りの999の罪もまた無実なのだと言う彼ら手法は、子供じみていて鼻白む。自らを正しきマイノリティーと規定し、悪しきマジョリティーのいちいちを批判するくせに、マジョリティーに一部でも認められると、途端に己の行動の正当性を主張するはしゃぎぶりには、彼らが子どもの集団だというイメージを喚起させる。2013/05/19
まさみ
1
1952年1月に発生した白鳥事件は当時の日本共産党の中核自衛隊員(暗号名Y)による犯行であることを、3万頁に及ぶ裁判記録から立証しています。冤罪だと思っていた方は是非読んでみて下さい2012/12/28