内容説明
「日本は支那をみくびりたり」(昭和天皇)―日中戦争突入後に発せられた天皇の悔いは、対中国認識の誤りの原点であった。過去を隠蔽する国家、過去を忘却しようとする国民―日中間に潜在する歴史認識の乖離を埋める。
目次
序章 忌避される戦争の総括
第1章 日中戦争とは何だったのか(歴史の忘却の背景;日本人と中国人の歴史観)
第2章 日本人は中国をどう見てきたか(対中国観の萌芽;中国侵略の起点はどこか)
第3章 日本は誰に「敗北」したのか(敗北と降伏;日中戦争以後)
第4章 日本は中国に「敗北」し、アメリカに「降伏」した(敗北の異相;ドイツと日本)